チューク州イラス小学校にてペットボトルリサイクルのワークショップを開催
公開日: 2016年2月6日土曜日 チューク州
こんにちは。25年4次隊でチューク州に派遣されている永田です。遅くなってしまったのですが、昨年末にIras Demo Schoolという小学校でペットボトルをリユースするワークショップを開催しました。それに関しての記事を私のブログで公開しましたので、こちらにも転載させていただきます。
CPが全然帰ってこないので小学校でも活動してしまおう
事の発端は青年海外協力隊活動における相方(カウンターパート、通称CP)が奥さんの出産に立ち会うためにアメリカ本土に行ったまま一向に帰ってこなかったことです。
CPは昨年5月に日本で環境教育の研修を受けた後に活動計画を発表したのですが、それがなかなか進まないままアメリカに行ってしまいました。
その一方、私は高校でのエコクラブ活動が難航しており、打開策を探っているところでした。しかし、CPがアクションプランに「小学校で授業を行う」と書いていた以上、私がそこに手を出すのは彼を侮辱してしまうような気がしていました。
とはいえ、このままではまずいと思いアメリカ生活を満喫中の相棒に小学校でも活動していいかとメールで訊ねてみると「OK」と・・・。私の葛藤は何だったのか・・・。
こうして実にあっさりと活動の軸が1つ増えました。
この時点で任期終了まで残り5か月です。無謀です。アホです。ついでに書いておくとハゲです・・・。
とりあえず一番デカい小学校からやってみるか
活動を行う小学校は、職場から最も近く、規模も州内で最大であるIras Demo Schoolという小学校に決めました。
休み時間だからってのもあるけどポイ捨てがひどいな・・・ |
そこでは以前にもリサイクル用ゴミ箱の設置等でお邪魔したことがあるので割と入りやすいという背景もありました。
どのようなプログラムを展開するかについては、時間が限られているのでとにかく島内のゴミ問題にフォーカスしたものであり、子ども達が飽きないように工夫することが必須でした。
結局、内容を厳選して全4回のパッケージにしました。
小学生はリアクションが素直だからやってて楽しい(笑)
任地の小学校で教えるのは初めてではなかったのですが、改めて小学生を相手にする楽しさを味わいました(笑)
こっちがハイテンションになれば子ども達もハイテンションになってくれるのが面白いのなんのって(笑)
「小僧ども!!!今日はペットボトルからアクセサリーを作るぜ!!!ヒャッハーーーーーー!!!!!」
と、私がシャウトすると子ども達も
「イヤッホーーーーーーー!!!!!!」
と一緒に叫んでくれる。
そうそう、これですよ。この一体感。ライブ感。私が長らく求めてきた、高校生相手の活動では得られなかったものはこれでした。
ライブの前座・・・ではなく、アクセサリーの作り方のビデオを上映しているところ |
ところで、当日はたまたま出張でチュークに来ていたJICAの専門家の方々が見学してくださっていたんですけど、どんな顔をしてこのライブを観ていたのでしょうか・・・。(ちなみに、この専門家の方々のプロジェクトは先日終了しました。)
大人が苦手なことは子どもが得意だったりする
いかんせん道具も材料も限られているので仕方なく
「小僧ども!!!ハサミはシェアしやがれ!!!」
なんでこんな写真撮ってくださっちゃってるんですか・・・・・ |
・・・などと何度シャウトしたことか。
その甲斐あってか、ちょっとチュークの大人たちは協力することが苦手なんじゃないかって感じる節があるのですが、ちゃんと道具をシェアしてくれました。そればかりか作業を理解していない生徒をサポートしてくれる子まで現れました。
いやー、良い笑顔だ |
いやー、良い絵面だ |
こうしてペットボトルから切り離されてカラーリングされた切れっぱしをひたすら・・・
溶かすなよ |
熱します。
※日本のご家庭で試す際にはドライヤーを使うのが最も安全です。ガスコンロで熱するやり方はチュークで最もお手軽な手段ということで採用しました。
ちなみに、この時特定の数人の生徒が唯一のラジオペンチを占有してしまってなかなか他の生徒に順番が回らないという事態に陥りました。一応、私が火力を調整するポジションにいたのでその都度注意していたのですが・・・。子どもをコントロールするのって難しい・・・。
思わず子どもがドヤ顔になってしまう。それがペットボトルアクセサリーの力だ。
こうして完成したビーズをいくつか糸に通してできたのがこちら。
ドヤァ |
・・・思いの外地味じゃないですか?そう見えるのは私だけですか?
だってみんなやたらと何色も混ぜて着色するんですもん。そりゃあ暗い色になっちゃいますよね。
それにしても何という誇らしげな表情なんでしょうか。でも・・・
おまえ・・・、それ、1人だけで作ったわけじゃないからな?
反省会
ワークショップ終了後、専門家の方々にご意見を伺うと「よくできていた」とお墨付きをいただきました。
私としても充実感のあるプログラムができたと思いました。だからこそ痛切に思うのです。
ああ、こんなことならもっと早くから小学校に来ていれば良かった、と。
自分の活動の中心はあくまで高校のエコクラブ活動だとか、CPに気を遣わないといけない、なんてことをぐちゃぐちゃと考える必要なんてなかったのかもしれません。私が提供できるプログラムを一番楽しんで、そこから色々と考えたり行動を起こしたりしてくれる人がいるところにいけばよかっただけの話だったのかもしれません。
11月にこのワークショップをして以来、良い意味で吹っ切れたような気がします。
最後に、このワークショップを行うにあたって参考にしたサイトは以下の2つ。
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